~更生保護制度施行60周年記念 第58回九州地方BBS福岡大会~

8月29~30日、 九州各地から約100名の会員が福岡県宗像市に集い、第58回九州地方BBS大会が開催されました。
縁あってこやまんが参加しましたので報告します。( 長文でごめんなさい)

式典の後の講演会。
山梨県立大学 人間福祉学部教授 西澤 哲 氏
演題『子ども虐待と非行』

2時間の講演でしたが、頭を休める暇がないくらいそうなんだ!や そういうことか!など、こんな視点もあるんだと思いました。
講演についてまとめる技量がないので(^_^;) 箇条書きにします。
興味がある方は西澤先生の本を読んでみるのもいいかと思います。

【虐待が子どもに与える影響】
・親が子どもに関心を向けない→不衛生状態
・親から受けた虐待(暴力)を他人にしてしまう(暴力の再現)
・感情のコントロールができない
→不快感を吹き飛ばすために自傷行為へ
・自信が著しく欠けている
→自分が悪いから暴力を受けると、子どもは思っている
→親から守られているという感覚が存在しない
・親から日常的に暴力を受けているため、「大人」 は暴力を振るうものだと子どもは認識
→「大人」から暴力を受けると予想している(被害感)
→他人から暴力を受けるという前提で行動する( 他人から暴力を引き出す・挑発してしまう)

【虐待体験と非行の力動的関係】
・暴力によって問題を解決する と親の行動(虐待)から学習している
・「支配するか、さもなくば支配されるか」という対人関係( 背後にはおびえ)
(対等な関係を築くことが困難)
・自分の悲しみや痛みがマヒしている(人の痛みがわからない・ 共感できない)

【 虐待を背景とした非行傾向のある子どもへの治療とケアについて】
・思春期より前の子どもへは、「愛着」 の再形成へのプログラムを実施
(社会福祉法人 子どもの虐待防止センター(CCAP)での愛着形成プログラム)
愛着(アタッチメント):「安心感」の回復(不安→安心)
夜の懇親会(#^.^#)
中国地方の”あったかい”雰囲気と違って、九州地方は” とっても熱い!!”
学生がトコトン盛り上げ、会場は熱気にあふれていました(^O^ )/
みなさんのBBSへの情熱をたくさん感じました!
各県の発表(レクリエーション)の時間があり、 ぼくが学生時代に所属していた鹿児島県BBS連盟に紛れ込み、 中国地方BBS連盟マスコットキャラクター『チュウBくん』を紹介させていただきました!
反応がよかったのでホッとしました(^.^)

2日目の研修
4つの分科会
・即興演劇
・活動企画会議
・傾聴訓練
・宗像歴史散歩
があり、ぼくは傾聴訓練に参加したので、その報告を。

4人(初対面)で1グループになりました。
昨夜遅くまで飲み話をしての次の朝。重たい空気で、 初対面の人といい研修ができるんだろうかという不安でいっぱいでした。

○画による自分と相手の表現
まず画で自己表現し、相手に説明。その後、 相手を見た感じや話した感じなどをもとに画で表現し説明。
自分がどんな人間かを他人に説明することの難しさと、 他人から見ると自分はこんな感じなんだと面白い発見がありました。
なんとも照れくさい感じが笑いを誘い、 場を和やかにしてくれました。

○関心を持たずに話を「聞く」姿勢と、関心を持って話を『聴く』 姿勢を体験
はじめに、関心を持たない場面。
懸命に話しても冷たい反応で視線を合わせてくれないし、 悲しく切なく数分がとても長く感じ、胸が苦しくなりました(>_<)
そのあと、相手が懸命に話すのに、 背を向けて面倒くさそうに聞く演技をしましたが、強い罪悪感がありました(-.-)

次に、関心を持って聴く場面。
水を得た魚のように(笑)、元気に目を輝かせながら聴き、 そして話しすぐに時間が経ち、身を乗り出すくらいの勢いでした。
とっても楽しかったです(^o^)丿

きくことは、 普段の生活で自然と身に着けていることだと思うけれど、改めて学んで、「聴く」ことは互いに高め合うことができ、 相手を大切に思うことにもつながり、相づちを打つことや、目を合わせること、 場合によっては隣に座ったり、優しい雰囲気を作ったり、、、「言葉」以外にも大切な役割があるんだなと実感しました。

久留米大学BBS会のみなさんの司会進行が、落ち着いた声で、 たくさん視線を配って下さり安心感と熱意がありとてもよかったです。

九B大会に参加して、 いろんな人と出会えてたくさん元気をもらいました!
地方によっていい所があると思います。
近隣の地方BBS連盟で互いに情報を発信し合い、 大会に参加できればいいなと思いました。
調整が必要と思うので、 まず中国地方BBS大会に他地方から参加できるかどうか動いてみようと思います。