チュウBメルマガ VOL.263
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◆◇◆村木厚子さん講演会◆◇◆
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1月26日、広島弁護士会館にてNPO法人食べて語ろう会(*1)講演会
『子どもが安心して暮らせる社会を創る』が行われました。
講師は、村木厚子さん(元厚生労働事務次官)。
ぼくは村木さんが「若草プロジェクト」(*2)の代表呼びかけ人として参画されていること、児童自立支援施設や児童養護施設施設等の社会的養護の施設等を管轄する厚生労働省雇用均等・児童家庭局長を経験され、問題を抱えている子どもたちに強い関心を持っていらっしゃると思い、聴講しました。(こやまん)
よく知られている話ですが、村木さんは2009年に逮捕され翌年大阪地方裁判所で無罪判決・確定しましたが、長期間大阪拘置所で勾留。その間大変な思いをされています。
その拘置所で知るニュースで気になったことが、子どもの虐待だったそうです。拘置所という外部から遮断された静かなところで気になることは、「世の中で一番嫌な事」だと感じられたそうです。
子育てについて、地域・社会が冷たい
→相談できる人
→子どもを預けられる人
→子どもを叱ってくれる人
今の世の中で、どれだけそういう存在がいるでしょうか?
○日本の相対的貧困率は-
・両親がいる世帯:約15%
・ひとり親世帯:50%超
(平成28年国民生活基礎調査より)
○貧困の連鎖
親の収入が少ない→十分な教育を受けられない→学歴で就職が不利に→収入の高い職に就けない→その子どもも貧困に
○子どもに必要なものはなに?
・お金
・親の子どもへの投資時間(親に代わる人でもよい)
・家族の学習文化(家族がいない場合は、家族以外でもよい。また図書館などの利用。)
・安心できる場所
・味方、信じてくれる人
・誇り(自己肯定感)
・出番(活躍できる場所,仕事)
・子どもたちの周りに、いろんな人がいた方がいい
・「どうせ自分なんか」と考えない
・困っていることは早めに誰かに言う
・関心は持つが監視はしない
支援者だけでは、完全な立ち直りはできない。地域や家族などの支えが不可欠。
拘置所での生活から、人生で困難に遭遇した時のヒントとして、最後にお話しくださいました。
拘置所から出た後、多くの人に「強いね」と言われたそうです。
ご本人はそう思っていないとのことでしたが、あらためて考えた際に-
→「誰かのために」
娘のために頑張らなければならない。娘に母がやり切った姿を見せないといけないと思い、その時私は大丈夫と思えたそうです。
(*1)特定非営利活動法人 食べて語ろう会 ブログ
https://tabetekataroukai.wordpress.com/
(*2)「若草プロジェクト」って?
http://wakakusa.jp.net/index.html
(若草プロジェクトホームページより)
------【配信日:2019.02.10】
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