チュウＢメルマガ・Ｂ​ＢＳ施設参観研修

チュウＢメルマガ VOL.157
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◆◇◆ＢＢＳ施設参観研修◆◇◆
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３月１５日(金)、広島地区ＢＢＳ会から２名，東広島地区ＢＢＳ会（広島
大学）から３名、そしてこれからＢＢＳを立ち上げようとしている、
広島修道大学と県立広島大学の学生３名が参加し、広島保護観察所に官庁
との調整など多大なご協力を得て、施設参観研修が行われました。

訪問施設は、
○広島家庭裁判所
○広島保護観察所
○広島県警察本部
の３つです。
●広島家庭裁判所
家事訟廷管理官より、家事事件（離婚，財産分与，親権問題等）の説明
がありました。

その後ＢＢＳＯＧで、家庭裁判所調査官の浅野菜摘さんと約１０分間、
自由に意見交換をしました。
浅野さんは大学卒業後ＢＢＳに入り、ともだち活動や少年院での活動などを
経験し、保護司や更生保護女性会の方、法務教官や学校の先生と関わる中
で、家庭裁判所調査官の仕事が自分に合っていると思われ、チャレンジし
家裁調査官になられたということです。
ともだち活動や、少年院の少年たちとの会話で、最初は怖いイメージが
あったけれど、実際に話してみるとそうではなかったことや、研修や
主催事業は一からアイデアを出しながら組み立てていく、例えば主催事業
の１つで、連凧を親子で作る体験では、子どもも親も、凧を作るのに熱心
で、親子のふれあいの場としてよかったこと、それらから達成感を味わう
ことができたことなど印象に残っていると、最後に、ＢＢＳでの経験が
仕事に活かされる場面もあるとおっしゃっていました。

次に、少年審判廷（少年審判の行われる部屋）に案内され、書記官より
少年審判の流れについて、説明いただきました。

少年審判とは－
罪を犯した少年などに過ちを自覚させ、更生させることを目的として、
本当に非行を犯したかどうかを確認した上、非行の内容や個々の少年の
抱える問題性に応じた適切な処分を選択するための手続きです。
そのため、少年法は、審判の手続きを原則非公開とするとともに、審判
の進め方について、「懇切を旨として、和やかに行うとともに、非行の
ある少年に対し自己の非行について内省を促すものとしなければならない」
と定めています。

・少年審判の一般的な流れ
事件の発生
↓
検察官などから事件が家裁に送られます（送致）。
↓
事案により少年を少年鑑別所に収容します（観護措置）。
↓
【家庭裁判所調査官の調査】
家裁調査官は、心理学、教育学などの専門知識をいかして、少年や保護者、
その他の関係者と面接するなどして、非行の原因や少年の抱える問題に
ついて調査します。
http://www.courts.go.jp/saiban /wadai/1801/index.html

少年審判廷の部屋は狭く、検事の席や傍聴席がなく（非公開）、裁判官の
席の位置と少年の席の高さは同じで、また保護者の立ち会いが法により
定められており、審判中母親が少年の手を握ることや、背中をさする場面、
少年・家族、時には裁判官も涙することがあるということでした。
●広島保護観察所
企画調整課長より、「更生保護」についての説明がありました。
罪を犯した人も、裁判を終え、処分を受ければ、いずれ社会に戻って
きます。更生保護は、罪を償い、再出発しようとする人たちの立ち直りを
導き、助け、再び犯罪や非行に陥るのを防ぐ仕組みです。

犯罪や非行→反省・償い→社会復帰を試みて・・・居場所がない（帰る
場所がない，仕事がない，相談相手がいないなど）→（負のサイクル）
→再犯・再非行へ

～地域とのつながり～　罪を償い、再出発しようとする人たちが、社会
から孤立したりせずに、地域との絆を保ち続ければ、その多くが地域社会
の一員として立ち直ることができます。国民の理解が必要です。
その先導となって、地域と更生保護のかけ橋となっているのが「更生保護
ボランティア」（保護司会，更生保護女性会，ＢＢＳ会など）です。
再犯防止は我々の地道な努力が必要です。

ともだち活動のニーズが広島市内にはある。しかし会員が少ないので、
これからに期待したい。

昼食は、中国地方更生保護委員会，広島保護観察所の若手職員さんと一緒
に食べ、自己紹介やいろんな話しをして、楽しく過ごしました。
●広島県警察本部
県警本部に勤めている、広島県ＢＢＳ連盟会長花之木憲一さんの引率で、
県警本部最上階にある、通信指令室を見学しました。そこは県内の
１１０番の全てがかかってくる所で、約２分に１件、１日に約６８０件
かかってくるそうです。その指令室を１２名で運用していると聞き、
少ない人数で大変な業務だと感じました。
最後に、通信指令課課長補佐の警部が来られ、少年への思いがあるＢＢＳ
のみなさんに、ぜひとも警察の採用試験を受けてほしい。熱く語られました。
★感想★
東広島地区ＢＢＳ会　大山文望さん（広島大学４年）

まず広島家庭裁判所では、お話しを聞き少年の心に寄り添った審判が
されているのだと感じました。
広島保護観察所では、主に「社会を明るくする運動」についてお話して
いただきました。理解を広めるための広報活動が必要であるとお聞きし、
ＢＢＳとして何かお手伝いができるのではないかと考えました。また、
少年との面接室も見学させていただきました。実際に部屋を見学させて
いただくことで、より具体的なイメージを持つことができました。
今回の見学には、広島市内で新しくＢＢＳ会を立ち上げようとしている
学生も参加していました。彼らと今年１０月に行われる、「中国地方ＢＢＳ
連盟発足６０周年記念大会」を盛り上げていきたいと思います。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－【配信日:2 013.04.03】
◎ＢＢＳ会員、その他関係者のみなさんへ
チュウＢメルマガは、中国地方のＢＢＳ活動を中心に、
ＢＢＳ(Big Brothers and Sisters Movement)についての情報を
みなさんにお伝えするツールです。
お時間のある時に、ご覧いただければ幸いです。

ＢＢＳ活動等については、日本ＢＢＳ連盟ホームページを。
http://www2.ocn.ne.jp/~bbsjapa n/katsudo/katsudo.html

BBBS (Big Brothers Big Sisters) About, BBBS International Homepage.
http://www.bbbsi.org/